新車のコーティングは必要?不必要?おすすめのコーティング店を徹底解説

新車を手に入れたとき、多くの人がふと考えるのが「コーティングは本当に必要なのだろうか?」という疑問です。コーティングには様々なメリットがあることは知っていても「自分の車に必要か?」と迷ってしまうことがありますよね。

コーティングにはどんなデメリットがあるのか、どのタイミングでやればいいのか、どこに依頼すればいいのか、料金はどの程度かかるのかなど、さまざまな疑問が浮かびます。

この記事ではそんな人のために新車のコーティングに関する疑問に対して徹底的に解説します。

コーティングのメリットやデメリット、料金相場、コーティングを行うお店の選び方などの疑問に答えていきます。

ディーラーの営業マンに勧められるがまま、オプションで何十万円とコーティング費用を支払ってしまう前に、この記事を読んでコーティングをするかどうか、どんなお店を選べばいいのかを参考にしていただければ幸いです。

目次

新車にコーティングは必要か

結論から言うと、基本的に新車にコーティングをしたほうがいいでしょう。

その理由は、車の美しさを維持し、塗膜を守ることができるからです。

コーティングは車の表面に保護膜をつくり、紫外線や酸性雨、あるいは走行中に虫が激突するなどの外部要因から塗装を保護し、塗装が傷んだり、色があせたりするのを遅らせ、車の美しさを長く維持することができます。

加えて水や油をはじき、ボディに汚れがつきにくくなり、洗車も楽になるため洗車のときにできる細かな傷を減らすことができます。

このように新車にコーティングをすることで、車の美しさを長期間保ち、安心してカーライフをお楽しみいただけます。また、ワックスを定期的に塗る必要がなくなり、メンテナンスにかかるお金も節約できるという利点もあります。

新車のコーティングのメリット

新車のコーティングで得られるメリットをもう少し具体的にお伝えすると以下のようなものがあります。

水垢からの保護

水垢は、水滴が車の表面に乾いた際に残る白い跡で、水に含まれるミネラルが原因となります。コーティングをすると水がボディの上で留まらなくなるため、水垢ができにくくなる効果があります。

洗車キズの軽減

通常、洗車をするとホコリや砂などの硬い粒子が塗装面に擦れることで、細かいキズが発生することがあります。

これらのキズは、車の外観を損ねるだけでなく、塗装の劣化を早める原因となります。コーティングを施すことで、塗装面が滑らかになる+ボディに硬い粒子が付着しにくくなるため、洗車時にキズが発生しにくくなり、車の美しい外観を維持することができます。

ワックスがいらなくなる

コーティングされた車は、表面が滑らかで汚れが付きにくくなります。そのため、ワックスで手入れする必要がなくなるためワックスの費用やワックスがけの時間を節約できます。

車の塗装が長持ちする

コーティングで、紫外線や酸性雨、汚れの影響が軽くなり、車の塗装が傷まなくなります。これにより、塗装が長持ちします。塗り直すとお金もかかり、車の価値も下がるため、コーティングをすることで長期的なコストを節約できます。

このようにコーティングは車を綺麗に保つだけでなく、長期的なメンテナンス費用も節約できます。これらのメリットを考えると、コーティングは車をきれいに乗りたい人にとっては必須の選択と言えます。

これらのことを踏まえると、コーティングがおすすめな人の特徴は以下のような点が挙げられます。

新車コーティングがおすすめな人

・車を長期間大切に乗りたい人
・車の外観を重視する人
・汚れや傷に敏感な人
・定期的なメンテナンス費用や時間を抑えたい人
・車を頻繁に使ったり過酷な環境下で運転することが多い人
・長距離ドライブやオフロード走行が好きな人
・車の価値を維持したい人

車に愛着を持っている人や、車を長期間大切に乗り続けたい人は、コーティングを選択することで車の美観を維持し、長期的なメンテナンス費用を削減できるため、コーティングが適しています。

逆にこのような人はコーティングをしなくても良いと思います。

新車コーティングをしなくてもいい人

・費用をとにかく抑えたい人
・自分で定期的なメンテナンスをする人
・車をサブスクで乗っている人
・DIY志向の人

上記に該当する人は、コーティングは必須ではありません。

自分のライフスタイルや車に対する考え方に合わせて、コーティングを選択するかどうかを検討してみてください。

新車のコーティングはいつやればいい?

では、新車のコーティングは一体どのタイミングで行えばいいのか、ということですが結論、購入時や購入後すぐに施工することが望ましいです。

車にコーティング前の下地処理をしている様子

なぜなら納車されてから時間が経てば経つほど汚れや傷がついてしまうからです。

そのため購新車購入時に、ディーラーやコーティング業者から提供される特典やプランを利用して、コーティングを施工することも選択肢の一つです。

あるいは信頼できる業者のコーティングをあらかじめ予約をしておき、納車後はそのままお店に持っていく方もおすすめです。

新車のコーティングは早ければ早いほど美観を保つことにつながるので、愛車をきれいに保ちたい方は納車前からコーティングのことを検討しておくと良いと思います。

コーティング効果の持続期間

コーティング効果の持続期間はコーティング剤や施術者の技術、車の使用状況によって変わりますが一般的には1年から10年程度とされています。

コーティング剤には、シリコン、フッ素、ガラス、セラミックなど、さまざまな種類があります。それぞれの特徴や耐久性によって料金が異なります。

代表的なコーティングには、ガラスコーティング、フッ素コーティング、セラミックコーティングなどがあります。それぞれの耐久期間は以下の通りです。

種類耐久期間
ガラスコーティング1〜5年
フッ素コーティング6ヶ月〜1年
セラミックコーティング3年〜10年

ただし、これらの耐久期間は目安なので車の使用環境、保管状況やメンテナンスによって変わります。

例えば車を屋外で保管している場合や、駐車場が常に日光にさらされていたり、車を頻繁に使う場合や、悪路で走行することが多い場合は、コーティングの耐久期間が短くなることもあります。

おすすめのコーティング先

コーティングをする選択肢は大きく分けるとディーラー、専門店、量販店の3つがあります。

それぞれ3つの選択肢について、質、料金、利便性、おすすめな人を解説するのでご自身にあった方法を選んでみてください。

ディーラー専門店量販店
料金☆☆☆☆☆☆☆☆☆
技術☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
利便性☆☆☆☆☆☆☆☆
向いている人コーティングされた状態で納車されたい人質を重視したコーティングを希望する人とりあえずコーティングをやってみたい人

ディーラーのコーティング

おすすめな人

・コーティングがされた状態で納車されたい人
・利便性を重視したい人

コーティング技術☆☆
料金☆☆☆
利便性☆☆☆☆☆


ディーラーコーティングの技術は値段の割にコスパが高くありません。なぜならディーラーは、大半の場合コーティングを外注しているからです。

施工価格に仲介マージンが加算されるため、コーティングの質に対して料金が割高な印象です。外注の業者の取り分が本来の価格より低いため、ほどほどの施工になってしまい、仕上がりのクオリティにはあまり期待できません。

まれにコーティングを内製化していて、技術があるスタッフが施工する場合もありますが、コーティングだけを生業とした専門店の技術には及ばないでしょう。
仮に内製化しているとしても施工者の技量も人によってバラツキがあるため、クオリティの質が安定していません。

ディーラーにコーティングを依頼する利点はコーティングされた状態で納車されるため、施工のタイムラグが発生しない点です。そのためコーティングされた状態で納品を希望される方はディーラーに依頼をするのがおすすめです。

専門店のコーティング

おすすめな人

・質の高いコーティングを求める人
・費用を払っても問題ない人

コーティング技術☆☆☆☆☆
料金☆☆☆
利便性☆☆☆

専門店は日々コーティングの技術を磨き、最新のノウハウや知識を会得しています。そのためコーティング技術はピカイチです。

また、コーティング専門店には仲介マージンなどはなく、技術に対して適正な値段を提示している店が大半です。

料金に関しては、お店とメニュー次第にもよりますが、大体10万〜40万程度になることが多いです。

ディーラーや量販店、DIYに比べると高価になる傾向ですが、その分コーティング技術が高いので最高の状態に仕上げたい場合は専門店を選ぶことをおすすめします。

ただし、業者によっては不当に高い料金を請求してきたり、技術力と値段が釣り合わない業者もいるので、お店選びは慎重に検討してみてください。

量販店のコーティング

おすすめな人

・コーティングとセットで洗車もやってもらいたい
・費用を安く抑えたい

コーティング技術
料金☆☆☆☆☆
利便性☆☆☆

量販店のコーティングの特徴として、費用が安いことが挙げられます。

安さの秘密は完璧な下地処理をしないで、そのままコーティング剤を塗布するためです。本来、コーティングで車の艶や美観を引き出すためには下地処理が欠かせません。この下地処理をどれだけ丁寧に行うかが仕上がりのクオリティに直結するからです。

そのため量販店のコーティングでは本来の艶や美観を発揮することはできません。

しかし、ディーラー、専門店と比べるとかなり安価な値段で実施ができるので、とりあえずコーティングを経験してみたい方は量販店に依頼してもいいと思います。

以上、個人的には専門店でコーティングをすることをお勧めしたいですが、どれを選ぶかはご自身の優先したいことや予算などによって変わりますので参考にしてみてください。

良いコーティング専門店の見分け方

では専門店でコーティングをするとして、良い専門店を見分けるにはどうしたらいいでしょうか?

それは次のようなポイントを重点的に確認してください。

まずは施工技術が高いこと。施工技術が高い業者は、クチコミや評判で高評価が多く、仕上がりの美しさや持ちの良さが評価されています。

次に、丁寧なカウンセリングやアフターサービスが充実しているか。

顧客の要望に応じた提案ができる業者や、アフターサービスが手厚い業者は、総じて満足度が高くなることが多いです。

料金が適正であること。過剰な料金を請求したり、不要なオプションを押し付けてくるような専門店はおすすめできません。逆にあまりに安すぎると品質のクオリティが高くない可能性があります。

上記の点を見極めるためにはコーティング専門店のホームページやSNSで、施工事例や日頃どのような仕事をしているのか、すでにコーティングサービスを受けた方からの口コミ(Googleマップやエキテンなど)や根強いリピート客がいるかどうかなどを確認してみてください。


基本的に情報発信の更新頻度が高く、施工事例が豊富な業者は、技術力やサービスに自信を持っている証拠です。

逆に、ホームページやSNSなど情報を発信する媒体がない場合、あるいはほとんど更新がされていない場合は上記の見極めポイントを判断する材料がないため、避けておいたほうが無難です。

上記の点を確認しても不安な場合は、接客の対応は丁寧か、話してみた印象がいいか、などを確認するためにお店に問い合わせてみるのもいいでしょう。

評判やクチコミだけでなく、自分自身が業者との相性やサービス内容に納得できるかどうかを確認し、最終的な選択をしてみてください。

これらのポイントを踏まえて、評判の良いコーティング業者を見極め、車の美観と保護を長期間維持できるよう、適切なコーティング施工を行ってもらいましょう。

コーティング施工後のケアとメンテナンス

コーティング施工後の車のメンテナンスですが基本的には定期的な洗車を行なっていただければ問題ありません。

洗車方法

コーティング施工後の洗車では、まず水圧で大きな汚れを流し、専用のカーシャンプーやスポンジを使用して泡立てながら洗います。洗車キズを防ぐため、一定方向に力を入れずソフトに洗うことが重要です。

また、洗車後は吸水率の高い合成セームなどの柔らかい素材で水分を拭き取り、拭き上げ時は、力を入れずに軽く拭くことが大切です。ボディを一通り終えたら、ホイールやタイヤも専用のスポンジやクリーナーを使って汚れを落としましょう。ホイール周りには、ブレーキダストがたまりやすいので、定期的に掃除することを心がけてみてください。

ボディがピカピカでも足元が汚れていたら台無しです。

洗車頻度の目安

なお、洗車の頻度は、車の使用状況や汚れ具合によって異なりますが、目安としては汚れたら(月1回程度)で良いと思います。ただし、鳥の糞や樹液などの汚れが付着した場合は、速やかに洗車することが望ましいです。駐車場所や季節によっても洗車の必要性が変わることがあるため、適宜見直しを行いましょう。

コーティング効果のチェック

コーティング効果が持続しているかを確認するためには、定期的なチェックが重要です。

コーティング効果のチェックには、水弾きや光沢を確認する方法があります。

洗車後、撥水性のコーティングであれば水がしっかりと弾いているか、光沢が十分にあるかを確認しましょう。水弾きが弱まっていたり、光沢が失われている場合は、メンテナンスが必要です。

また、雨天時にも、水が車体から流れ落ちる様子を観察して、コーティングの状態を把握することができます。コーティング効果のチェックは、定期的に行うことで、効果の低下を早期に察知し、適切な対策を講じることができます。

最適なのは専門店のプロにメンテナンスを依頼し確認していただくことです。

コーティングの劣化サイン

コーティングが劣化してくるとコーティング直後に比べて水はじきが悪くなったり、車体の色あせや光沢の低下が目立ち始めたり、汚れがつきやすくなります。

これらのサインが現れた場合は、コーティングが劣化している可能性が高いです。

劣化したまま放置しておくと塗装の変色、ウォータースポット、水垢などが発生し、外観が損なわれたりボディが変色してしまうリスクが高まります。

早めに専門家やプロに相談し、コーティングの再施工を検討してみてください。

新車のコーティングに関する質問

Q1: 新車のコーティングは必要ですか?

A: 新車のコーティングは必要です。コーティングは車の塗装面を保護し、美観を維持するだけでなく、酸性雨からのダメージを軽減し、汚れやキズにも強くなります。

Q2: コーティングを選ぶ際に重要なポイントは何ですか?

A: コーティングを選ぶ際に重要なポイントは、コーティングの種類(ガラスコーティング、セラミックコーティングなど)、耐久性、コスト、そして施工業者の選択です。自分の車の使用状況や予算に応じて、最適なコーティングと業者を選ぶことが重要です。

Q3: コーティング施工後のケアとメンテナンスについて教えてください。

A: コーティング施工後のケアとメンテナンスは定期的な洗車が重要です。定期的に洗車をすることでコーティングの寿命が伸び、劣化を防ぎます。また、コーティングの効果を定期的に専門のプロにチェックしを依頼し、劣化が見られた場合は、適切な対処法を行うことが大切です。

まとめ

ということでまとめます。基本的には新車のコーティングをおすすめします。コーティングをすることで水弾きや光沢の向上、汚れが付きにくくなること、紫外線や酸性雨からの保護により、愛車を長くきれいに乗り続けることができるでしょう。

ただし、費用面の折り合いがつかなかったり、車を移動の手段と割り切っている方はしなくても良いと思います。

業者選びでは、施工実績や評判、価格やアフターサービスを比較して信頼できる業者を選ぶようにしてください。質を重視したい方はコーティング専門店がおすすめです。

良い専門店の見極め方はホームページやSNSをチェックして定期的な情報発信をしているか、口コミがよいかなどを確認するようにしましょう。

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