愛車の美観を常に保ち続けたい。そう考える人にとってガラスコーティングは思い浮かぶ一つの選択肢です。
しかし「ガラスコーティングしない方がいい」「ガラスコーティングをして後悔した」という意見を一度は見聞きしたことがあるのではないでしょうか。
そこで今回はガラスコーティング専門家の立場から、なぜガラスコーティングしないほうがいいと言われるのか、後悔する人がいるのかを徹底的に解説します。
またガラスコーティングの施工を考えている人に向けて、失敗や後悔を避けるために知っておきたいポイントなども合わせてご紹介しますので、ぜひ最後までお読みいただき参考にしていただければと思います。
ガラスコーティングで失敗、後悔してしまう理由
ガラスコーティングを依頼して「失敗した」「後悔した」という声がネット上に上がっている理由は大きく分けて2つだと考えています。
1つ目がコーティングの特性を理解しておらず「思ったのと違った」と認識してしまうケース。
2つ目がコーティングの技術が低いケース。
それぞれ詳しく解説します。
コーティングの特性を理解しておらず「思ったのと違った」と認識してしまうケース
コーティングに対して本来の効果以上の期待を抱いている場合、実際の効果に落胆してしまい「これだったらやらなければよかった」と後悔してしまいます。
そのためコーティングとはそもそもどんな特性があるのかを正しく理解しておく必要があります。
例えば、一般的にコーティングは「塗膜」を守るためのものであって、コーティング自体が傷や汚れを完全シャットアウトするものではありません。
ガラスコーティングは2~3Hの被膜を形成し、コーティング被膜があることで、オリジナルの塗膜を保護しますが、ボディに砂や埃がついたまま乾いた布で乾拭きをすれば拭き傷ができます。
コーティングの特徴を正しく把握しておかないと、従来のコーティング効果を発揮しているにも関わらず、「思っていたのと違った」と後悔をすることになります。
コーティングの技術が低いケース
もう一つはコーティングの技術が低く、すぐに効果が薄れてしまったりムラができてしまい、美観を逆に損ねてしまうケースです。
ガラスコーティングは繊細で高度な技術を要します。
施工する際にプロでない人が手を出すと、均一な膜が形成されなかったり、下地処理が甘かったり、本来のコーティングとはかけ離れた不適切な施工になってしまいます。
またお金を払って専門店でコーティングを受けたにも関わらず、質の低いコーティングを受けてしまった方であれば「コーティングなんて意味がない!」「ぼったくりだ」と考えてしまうのも仕方ありません。
しかし、本来コーティングの効果はオリジナル塗膜の保護、 艶と美観の向上など、車を美しく維持することができます。
適切なコーティング業者を見極めて、100%の施術を受ければ、結果的にお金と時間をかける価値があると感じていただけるはずです。
結局、ガラスコーティングをしないほうがいいの?
ガラスコーティングにはメリットもデメリットも存在しますので、まずはメリットとデメリットをお伝えした上でガラスコーティングをするのか、しないのかをご判断ください。
メリットは
・車の美観を維持する
・水垢からの保護
・洗車キズの軽減
・ワックスが不要になる
など、美観を維持する上で大きな利点となります。
逆にデメリットは
・費用がかかる
・コーティング技術が低いと逆に美観を損ねる
という点。
ガラスコーティングには材料に加えて、人件費が上乗せされるため、コーティングを依頼するとディーラーや量販店では最低でも数万円の費用がかかり、専門店になれば10万円〜30万円ほどの費用がかかります。
そのため誰でもコーティングをしたほうがいいわけではありません。
例えば
・費用をとにかく抑えたい人
・車をサブスクで乗っている人
に関してはガラスコーティングをしない選択もあります。
ある程度の費用が絶対にかかってくるため、車にかける費用を抑えたい人には不向きです。
サブスクで車にのっている人も、自分の保有している車ではないため、正直コーティングをしなくてもいいのでは?というのが私の立場です。
ガラスコーティングをして後悔している人のレビュー
水垢が大量にできてしまいました。
ガラスコーティングをしてます。洗車をして、反対側に水垢が大量にできてしまいました。たった数分で白く取れなくなってしまいました。強く擦るとギリギリ白いのは取れるのですが、光照らすと透明の輪が残ってます。結果取れません。窓ガラスにもついてます。天候は全くの曇りで涼しく買ったのですが、ガラスコーティングは水垢がつきやすいのですか?
Yahoo!知恵袋
こちらの方の場合、水垢ができてしまったとのことですが、おそらく水道水または井戸水で洗車したまま、乾かしてしまったことで不純物が残ってしまったものと思われます。
これは水垢ではなくイオンデジポットと呼ばれるものです。
イオンデポジット(初期の雨染み)やウォータースポットはガラスコーティングをしていても水がボディに残ったまま蒸発すると、水に含まれるミネラルの残留物によってができてしまうので、乾かさないように洗車をしていただく必要があります。
ガラスコーティングを業者に依頼していたならば、メンテナンスについて充分な説明を受けなかったか、「洗車後の拭き取りは不要です」などと誤った情報を伝えられてしまった可能性もあります。
あるいはご自身のDIYでガラスコーティングをしたものの「ガラスコーティングをしておけば全てOK」と考えていたのかもしれません。
繰り返しになりますが洗車後は乾く前に必ず拭き取るようにしてください。
ガラスコーティングムラがかなりひどいです
黒い車に乗ってます
ボンネットのガラスコーティングムラがかなりひどいです(自分で簡易コーティングしたものです)
前に施工したやつが硬化してしまっているので洗車だけじゃとれないようになってしまいました。模様のように目立って気になります
キーパーなどで磨いてもらったらなおるでしょうか?
それともキーパーコーティングしたら目立たなくなったりしますか?
Yahoo!知恵袋
ガラスコーティングは専門性の高い技術が必要となる施術のため、ご自身でDIYをするとムラになってしまったり、すぐにコーティング効果が薄れてしまう場合があります。
DIYでよくある失敗が、下地処理をしないまま、ボディにそのままコーティング剤を塗布してしまうケース。
下地処理は不要だと考えてしまうかもしれませんが「どれだけ下地処理を丁寧にできるか」でコーティングの質は大きく左右されます。
ムラのない美しいガラスコーティングをご希望であれば信頼できるコーティング専門店へ相談するのが一番です。
ガラスコーティングで後悔しないために
ガラスコーティングを施工し、後悔を避けるためには以下のポイントに注意することが重要です。
ガラスコーティングについて正しく理解する
ガラスコーティングで後悔しないためにはさきほども申し上げた通り、ガラスコーティングについて正しく理解しておく必要があります。
「ガラスコーティングさえしておけば、車は汚れないし傷もつかない」という過度な期待を寄せてしまうと、いざ施工されたあとに落胆することは避けられません。
そのような事態を防ぐためにもやはり正しい知識を身につけていただくことが重要でしょう。
とはいえ、コーティング剤も日進月歩で進化し、コーティング技術もどんどん向上していますから、数年前の情報では古くなっていることも。
さらに誰が書いたかも分からない情報がインターネットに散見されるため、本当に正しい知識だけを精査することは正直難しいと言わざるを得ません。
そのため当店では、今後もコーティングについての情報を積極的に発信していき、1人でも多くの方に正しい知識をお伝えできるよう精進いたします。
腕の良い信頼できるお店でガラスコーティングをする
愛車の美観を保ち、きれいに乗り続けたいのであれば、腕が良く一生お付き合いできるような信頼できるお店を見つけることが最もよい解決策になります。
そのようなお店を見つけることができれば、コーティングに関するトラブルもなく、快適なカーライフを送ることができるでしょう。
では、どのようにして信頼できるお店を探せばいいのか?ということですが、当店では大きく分けて
・施工者の技術が高い
・受付から納車まで同じ人が担当している
・コーティング剤が豊富に用意され、常に新しいものを試している
・すぐに予約が取れない
・安さをアピールしていない
・施工事例が定期的に更新されている
・オーナーが現場に立っている
という7つのポイントを確かめることを推奨しています。こちらの記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
参考記事:おすすめのガラスコーティング業者・専門点を見極める7つのポイント
まとめ
以上、ガラスコーティングの施工を考えている人に向けて、失敗や後悔を避けるために知っておきたいポイントなども合わせてご紹介してきました。
ガラスコーティングは美観を保ち、快適なカーライフをサポートしてくれる素晴らしい製品です。
しかし、過度な期待をしてしまったり、質の低いガラスコーティングを受けてしまうと、時間とお金が無駄になってしまい「後悔した」「やらなければよかった」と感じてしまうことになります。
そのような悲しい事態にならないためにも
・ガラスコーティングの正しい知識を身につける
・信頼できるお店を探す
という2点を慎重に見極めていただければと思います。今回の記事が参考になれば幸いです。