ガラスコーティングを施工した車は、洗車が必要?注意点と維持する方法を解説

ガラスコーティングを施工した車の洗車は必要なのでしょうか?ガラスコーティングは車の美観を保つための重要な手段ですが、適切なメンテナンスが必要です。不純物が蓄積するとコーティングの寿命が短くなり、その効果が低下します。

この記事では、24年間のコーティング経験をもとに、ガラスコーティングを施工した車の洗車方法、注意点、そして維持するためのポイントについて詳しく説明します。定期的な洗車やイオンデポジットの除去、そして信頼できるカーコーティング専門店への依頼など、ガラスコーティングを長持ちさせ、車を長期間美しく保つための方法を学びましょう。

目次

ガラスコーティング施工した車は洗車が必要

ガラスコーティングされた車は適度な洗車が必要です。不純物が蓄積すると、コーティングの寿命が短くなるだけでなく、洗車では取れない汚れが固着する原因にもなります。詳しく見ていきましょう。

不純物が蓄積するとコーティングの寿命が短くなる

ガラスコーティングは車の塗装面を保護し、美観を保つための重要な手段です。しかし、洗車を怠ると、汚れが蓄積しコーティングの表面にダメージを与える可能性があります。これにより、コーティングの寿命が短くなり、その効果が低下するでしょう。

通常の汚れが蓄積してもコーティングには影響がありません。しかし、イオンデジポットやウォータースポット、動物の糞、塗装ミスト、鉄粉などの汚れは、放置するとコーティングや塗装面にダメージを与える可能性があります。 

洗車では取れない汚れが固着する

洗車を怠ると汚れが固着し、洗車では取り除けないほどになることがあります。汚れが固着する原因は、汚れと塗装面の間の水分の蒸発です。水分が蒸発すると、汚れと塗装面の間に空隙ができ、汚れが塗装面にくっつきます。また、汚れの中に含まれる酸やアルカリなどの成分が固着することもあります。

鳥の糞や樹液、酸性雨などの強い汚れは、時間が経つと固着し、洗車では取り除けなくなるでしょう。したがって、ガラスコーティングされた車も定期的な洗車が必要です。

ガラスコーティングを施工した車の洗車方法

洗車は屋内で中性のシャンプー、純粋を使用し丁寧に行うことがベストです。ですが、ほとんどの方が屋外の洗車で水道水だと思います。

そこで屋外でも安心して行える洗車方法をお伝え出来ればと思います。

インターネット等の情報ではガラスコーティングされた車の洗車方法は、大きく分けて以下の3つが代表的な方法として紹介されています。

  • 水洗い
  • カーシャンプー洗車
  • 高圧洗浄機で水洗い

しかし、水だけの洗車はNGです。また水を掛けながらのタオルや何度も使用したムートンで擦るもNGです。

必ず中性のシャンプーと柔らかいスポンジを使用してください。

せっかく高価なガラスコーティングを施工しても水だけでタオル類で擦る洗車だと、コーティング被膜とタオル類に摩擦が生じ、コーティング被膜にダメージを与えます。

コーティング被膜や塗装面への摩擦を軽減するためには、中性のシャンプーと柔らかいスポンジを使用してください。

薄いタオルやムートンですと、ついつい力が入り強く擦ってしまいますが、柔らかいスポンジにたっぷりと含まれた中性のシャンプーで少し力が入っても摩擦を軽減することができるのでコーティング被膜や塗装面に与える影響を軽減出来ます。

ガラスコーティングを施工した車を洗車するときの3つの注意点

ガラスコーティングされた車を洗車する際は、以下の3つの点に注意しましょう。

  • 中性シャンプーと柔らかいスポンジを使用する
  • ワックスの使用は避ける
  • 炎天下で洗車しない

これらの注意点を守ることで、ガラスコーティングをきれいに長持ちさせられます。

中性シャンプーと柔らかいスポンジを使用する

柔らかいスポンジにたっぷりと含まれた中性のシャンプーで少し力が入っても摩擦を軽減することができるので、コーティング被膜や塗装面に与える影響を軽減出来ます。

ワックスの使用は避ける

ガラスコーティングは、ワックスの効果を重ねることで、より撥水性や油分特有のギラギラの艶は高まります。

屋内での作業で、なるべく摩擦が生じない方法であれば、ワックスの効果はありますが、屋外で行うコーティングした車へのワックスは、コーティングの劣化・耐久性の低下につながるおそれがあるのでおすすめできません。

なぜならワックスの塗布、拭き上げ作業は全て摩擦だからです。

また、ワックスの成分は油脂のため、汚れを寄せ付けます。ヘアワックスを塗り1日屋外で過ごし、帰宅しシャンプーをすると泡立ちが悪い時はありませんか?油は汚れを付着させるので、汚れが原因で泡立ちが悪くなります。

車も同様でドアヒンジ等のグリス(油)が塗っている部分には汚れが溜まっていませんか?

当然、塗装面やコーティング被膜の上にワックスを塗布すると汚れやすくなります。ですので屋内でのワックス作業が可能で、かつギラギラの艶がお好みの方以外はワックスの使用は避けた方が良いでしょう。

炎天下で洗車しない

言うまでもなく当たり前の事です。
炎天下で洗車をするなら、しない方が車には優しいです。炎天下では車のボディやガラス部分は高温になり、洗車のために使用した洗剤や水滴がふき取る前に蒸発してしまい、ボディに焼き付き、イオンデポジット等が付着します。

日が当たらない場所もしくは気温が低く曇りの日などに行うとよいでしょう。近年は夏の日が当たらない場所も気温は高いので夏は早朝がお勧めです。

ガラスコーティングされた車の洗車手順

ガラスコーティングされた車の洗車手順は、以下の3つです。

  • 手順1:車全体を水で濡らす
  • 手順2:中性シャンプーとスポンジで洗う
  • 手順3:水分を拭きあげる

これらの手順を適切に行うことで、ガラスコーティングの効果を長持ちさせ、車を長期間美しく保つことができます。順番に見ていきましょう。

手順1:車全体を水で濡らす

まずは、車全体をたっぷりの水で濡らしましょう。これにより、塗装面の砂やホコリを水圧で洗い流せます。これは、洗車の際にコーティング被膜を傷つける可能性のある粗い汚れを取り除くための重要なステップです。

手順2:中性シャンプーとスポンジで洗う

次に、中性シャンプーとスポンジを使って車を洗います。中性シャンプーは、コーティング被膜への摩擦の軽減に役立ちます。このとき、力を入れずに優しく洗うことが重要です。 

手順3:水分を拭きあげる

最後に、中性シャンプーをしっかりと洗い流した後、吸水率の高いウエスで水を拭き取ります。これにより、水滴が乾いてしまい、水シミ(イオンデポジット)が付着するのを防ぎます。

洗浄より重要なのが拭き上げです。拭き上げ用のウエスがカピカピの使い古しや吸水率の悪いマイクロファイバーウエスですとコーティング被膜に摩擦が生じたり水分が残り、後々トラブルになります。

当店がお勧めしているウエスはこちら

ガラスコーティングされた車をキレイに維持する3つのポイント

ガラスコーティングは、車の塗装面を保護し、美しく保つ効果があります。

しかし、適切な洗車を行わないと、コーティングの効果が低下し、車の塗装が傷んだり、汚れが除去できない可能性があります。

ガラスコーティングされた車をキレイに維持するためには、以下の3つのポイントを押さえることが大切です。

  • 時間がある時に丁寧に洗車する
  • 炎天下の洗車、ワックスは避ける
  • カーコーティング専門店に依頼する

それぞれについて詳しく見ていきましょう。

時間がある時に丁寧に洗車する

ガラスコーティングは、汚れが付着すると効果が低下します。そのため、こまめに洗車をして、汚れを溜めないようにした方が良いのですが、時間時余裕が無い場合は無理に洗車を行わなくても良いでしょう。雑な洗車はコーティング被膜を傷めてしまいます。

炎天下の洗車、ワックスは避ける

炎天下で洗車をするなら、しない方が車には優しいです。炎天下では車のボディやガラス部分は高温になり、洗車のために使用した洗剤や水滴がふき取る前に蒸発してしまい、ボディに焼き付き、イオンデポジット等が付着します。

イオンデポジットとは、水道水に含まれるミネラル分が乾燥時に表面に固着したものです。イオンデポジットは、水シミや白っぽい汚れとして現れます。

イオンデポジットを放置すると、コーティングのツヤを損なう原因になるため、定期的にイオンデポジットを除去することが大切です。 

イオンデポジットの除去方法は、イオンデポジット除去剤を塗布することです。

SNSや動画サイトでイオンデポジットを除去するには酸性の洗剤を進めていますが、コーティング剤の成分によってはコーティング被膜に影響を与えます。使用する際はコーティング成分と酸性の洗剤の相性を施工店に確認することをおすすめいたします。

どの成分に影響があるかを説明できない施工店は・・・、避けた方がいいかもしれません。

また、イオンデポジットを予防するためにも、炎天下や洗車の際に水分をしっかりと拭き取るようにしましょう。

カーコーティング専門店に依頼する

自分で洗車やイオンデポジットの除去を行うのが難しい場合は、カーコーティング専門店に依頼するのもおすすめです。

カーコーティング専門店では、プロの技術で洗車やイオンデポジットの除去を行うことができます。また、コーティングの状態を定期的に点検してもらうことで、効果を長持ちさせることができます。

カーコーティング専門店に依頼するメリットは、以下のとおりです。

  • プロの技術で洗車やイオンデポジットの除去ができる
  • コーティングの状態を定期的に点検してもらうことで、効果を長持ちさせることができる
  • 自分で行うよりも手間がかからない

自分で洗車やイオンデポジットの除去を行うのが難しい場合は、カーコーティング専門店に依頼するのもおすすめです。プロの技術で、愛車をキレイに維持できます。

ただし、カーコーティング専門店に依頼する際は、以下の点に注意しましょう。

  • 信頼できる業者を選ぶ
  • 施工内容と料金を確認する

信頼できる業者を選ぶことで、納得のいく施工を受けることができます。また、施工内容と料金、保証内容を事前に確認しておくことで、トラブルを防止できます。

こちらのおすすめのガラスコーティング業者・専門点を見極める7つのポイントでは信頼できる業者の選び方を詳しく解説しています。

ガラスコーティングされた車に関するQ&A

多くの方が疑問に感じているガラスコーティングされた車に関するQ&Aを3つご紹介します。

  • 洗車機はいつから利用できますか?
  • 洗車におすすめのシャンプーはなんですか?
  • 洗車で取れないシミはどうしたらいいですか?

その他にも、ガラスコーティングに関するQ&Aはたくさんあります。気になる点があれば、専門業者に相談するとよいでしょう。

洗車機はいつから利用できますか?

洗車機は利用しない方が良いです。

洗車機のブラシは強い摩擦です。また、洗車機のブラシを洗浄している光景を見たことがありますか?汚れているクルマを洗った、汚れているブラシでご自身のクルマを洗われたらどうでしょう?他人が洗ったタオルで自分の体を洗うのと同じです。

洗車におすすめのシャンプーはなんですか?

ガラスコーティングが施された車を洗車する際には、コーティングの効果を損なわないような洗車用シャンプーを選ぶことが重要です。ガラスコーティングされた車におすすめの洗車用シャンプーの特徴を紹介します。

・中性のpH値

ガラスコーティングの保護効果を損なわないためには、中性のpH値を持つ洗車用シャンプーがおすすめです。強酸性や強アルカリ性の洗剤は、コーティングを傷つける可能性があります。

・無鉱物油配合

ガラスコーティングは車の表面を保護する役割を果たしていますが、鉱物油が含まれた洗車用シャンプーはコーティングを汚染しやすいです。無鉱物油の洗車用シャンプーを選ぶことが良いでしょう。

洗車で取れないシミはどうしたらいいですか?

洗車で取れないシミは、その原因によって対処方法が異なります。

洗車で取れないシミの代表的なものにイオンデポジット・樹液・鳥のフンや虫の死骸があります。
これらのシミは、シャンプー洗車だけでは落としにくいため、専用のクリーナーや除去剤を使用しましょう。

例えば、イオンデポジットは、イオンデポジット除去剤や水垢落とし剤を使用すると効果的です。樹液などは、専用のクリーナーで洗い落とします。鳥のフンや虫の死骸も、専用クリーナーで落としましょう。

シミを早めに落とすことで、塗装面へのダメージを最小限に抑えることができます。なお、シミの種類や状態によっては、プロの業者に依頼した方がよい場合もあります。除去する時にはコーティング成分に合った洗剤を選びましょう。

ガラスコーティングに関するまとめ

ガラスコーティングされた車は、通常の汚れが蓄積してもコーティング被膜には影響がありませんが、イオンデポジットやウォータースポット、動物の糞、塗装ミスト、鉄粉などの特定の汚れが固着すると、コーティングの寿命が短くなります。
そのため、定期的な洗車が必要です。

専門店では、プロの技術で洗車やイオンデポジットの除去を行い、コーティングの状態を定期的に点検してもらうことで、効果を長持ちさせることができます。ただし、信頼できる業者を選び、施工内容と料金、保証内容を事前に確認することが重要です。

これらのポイントを押さえて、ガラスコーティングを施工した車を美しく維持しましょう。

なお、当社では施工していただいたお客様には私がプライベートで使用している洗車セットをお渡しし、洗車の方法をお伝えさせていただいております。

お電話でのご予約・お問い合わせ
TEL 03-5741-1235

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