近年、高級車ユーザーを中心にセラミックコーティングの施工を行う方が増えています。
セラミックコーティングとは、従来のガラスコーティングよりもさらに高い耐薬品性能や光沢、優れた耐スクラッチ性があり、現在販売されているコーティングの中で最も効果効能が高いとされている製品です。
今回は
・車のボディを美しく保ちたい
・洗車を楽にしたい
と考えている方に向けてセラミックコーティングとは何か、メリット・デメリット、 ガラスコーティングとの違いや費用相場、施工する場合の良い業者の見分けるために気をつけるべきポイントを解説していきます。
本記事をお読みいただき、コーティング選定の参考にしていただければ幸いです。
セラミックコーティングとは
セラミックコーティングとは、様々な基材表面に、特殊セラミック成分(二酸化ケイ素、 シリコン、シロキサン、その他化学物質)の薄い膜/保護層を形成させるカーコーティングです。
従来のガラスコーティングよりもさらに高い耐薬品性能や光沢、優れた耐紫外線性があり、現在販売されているコーティングの中で最も効果効能が高いとされています。
セラミックコーティングのメリット・効果
メリット1.車の塗装面を保護し劣化を極限まで抑えることができる
セラミックコーティングは耐薬品性能に優れており、コーティング被膜や塗装の劣化を抑えることができます。
車の塗装面は酸・アルカリ性物質に弱く、これらの物質が塗装面に付着すると塗装が変色したりシミになります。ガラスコーティングではこれらの物質から塗装面を守ることは難しいため、コーティング被膜の劣化が止められないという欠点がありました。
しかしセラミックコーティングは耐酸性・耐アルカリ性の効果が非常に高く、被膜が薬品で劣化しづらいというメリットがあります。そのため、塗膜のダメージを極限まで抑えることが可能です。
愛車に輝き(光沢)を求める方だけでなく、濃色車などのシミが目立ちやすい車両にも最適なカーコーティングとされています。
メリット2.高光沢と磨いた以上のような艶を維持する
セラミックコーティングでは多重層でコーティング被膜を重ね塗りすることができるため、重ねれば重ねるほど光沢を向上させることができます。
また、コーティング被膜が紫外線により劣化しづらいため、耐久期間と光沢が長持ちします。一度施工すると研磨作業で磨かなければとれないほど強固な1-10μ(ミクロン)のコーティング被膜を形成することができるため、色の深みと光沢を実現することができます。
メリット3.撥水が非常によく、撥水効果が長期間続きする
セラミックコーティングは撥水性に優れています。過去に当店で3M™セラミックコーティングを使って撥水性テストを行ったことがあります。
以下の写真は当店が実際に行った撥水テストの写真です。
1コート(2層)の撥水の様子
2コート(4層)の撥水の様子
コーティング剤の弱点であるアルカリ洗剤で一度洗車をした後に撮影を行ったところ、3Mセラミックコーティング面は接触角が大きく、水滴が流れ落ちていきました。(撥水性は接触角の大きさに影響されます)
1コート(2層)より2コート(4層)の方が接触角が大きいため水滴が流れ落ちボディー面に残る水滴も少ない結果となりました。
弊社が利用する3M™セラミックコーティングは他社製品と比較しても最も撥水性が優れています。
参考記事:3Mセラミックコーティング コーティング比較 撥水テスト
メリット4.非常に滑らかに仕上がる
セラミック素材ということもあり、塗装本来の色を生かしながらも滑らかな感触を出すことが可能です。
コーティングにより高密度かつナノ粒子の被膜が形成され、撥水効果も期待できます。
表面上に二重の保護層を形成し撥水効果を高め、表面上を滑らかに仕上げることにより、防汚効果も同時に発揮します。
セラミックコーティングの耐久性(寿命)、持続性
セラミックコーティングは他のコーティングと比べて最も寿命が長く耐薬品性と耐擦り性能に優れていることで知られています。従来のコーティングは1-3年ほどに対して、セラミックコーティングは5-7年の耐久性となります。
そのため新車のような状態を他コーティングに比べて最も長く保つことができ、イオンデポジットの付着や汚れが固着しづらいため洗車が圧倒的に楽になるためコストパフォーマンスが高い商品と言えるでしょう。
セラミックコーティングの欠点・デメリット
デメリット1.費用が高額
セラミックコーティングの費用はコーティング被膜を重ねるほど手間や材料費がかかるため、高額になる傾向にあります。施工する店舗により異なりますが軽自動車で10~15万円、小型車で15~20万円、大型車で17~25万円が相場です。
ガラスコーティングよりも一般的には高くなる傾向にあります。
デメリット2.コーティングのムラが発生しやすい
ガラスコーティングであれば被膜が薄いためムラはわかりづらいことが多いですが、セラミックコーティングは被膜が厚くなるため塗る回数が増えれば増えるほどムラのリスクが高まります。
高い技術力が必要になるためDIYで施術することはおすすめできません。そのため、技術力のある専門店で施工してもらうことをおすすめします。
デメリット3.施工後も定期的にメンテナンスが必要
車のコーティングは塗装面の状態を保ち、汚れのこびり付きやシミから守るための商品です。この塗装面を守るための犠牲被膜が酸性雨や花粉、黄砂、鳥ふん、虫の死骸、樹液等様々な汚れが付着したままの状態で放置されていると、コーティング被膜へダメージを与えていきます。
セラミックコーティング被膜の持ちを良くし本来の性能を発揮させる状態にするには、少なくとも年に1度はメンテナンスを行い、常にコーティング被膜を綺麗な状態に保つことが必要です。
デメリット4.施工難易度が高く専門店が少ない
セラミックコーティングは多重層のコーティングで厚みが増すため塗装面を磨き、クリアな状態にしておかなかればコーティングに支障がでます。
そのため、先ほどもお伝えしたように施工者には下地処理では丁寧な磨きの作業が求められるうえに、被膜が厚く施工が困難なセラミックコーティングは施工の難易度が高く、高い技術レベルを要します。
現状ではこのような高い技術力をもった専門店の種類が少ないため、専門店を探す時間と労力が発生することがあります。
セラミックコーティングの費用相場
価格相場はコーティングの層、新車か中古車かによって変動する店舗が多いです。
新車の場合ガラスコーティングは7-10万円、セラミックコーティングは10-15万円ほどかかるのが一般的です。経年車(中古車)は雨染み、イオンデポジットや洗車傷、細部の水垢などを落とす下地処理が必要となるため新車よりも高額になります。
高額なコーティングほど持続性があり、さらに防汚性、撥水、光沢の維持に効果が高い傾向にあります。
セラミックコーティングとガラスコーティングの違い・どっちがおすすめ?
これからコーティングを施工するにあたり、ガラスコーティングとセラミックコーティングのどちらを使用すれば良いのか迷われる方もいると思います。
以下、それぞれの違いやおすすめをご紹介しますので参考になれば幸いです。
セラミックコーティングはガラスコーティングに比べてコーティング被膜が厚いため光沢に優れているうえに、耐薬品性能にも優れているためコーティング皮膜の劣化がしづらく、持続性がガラスコーティングに比べ1.5~2倍ほど高くなります。
愛車の輝きを向上させ長く美しい状態を保ちたいとお考えであれば、セラミックコーティングがおすすめです。
当店おすすめのセラミックコーティング
カービューティープロ尾山台店が実際におすすめするセラミックコーティングについて解説していきます。コーティング選びのご参考にしてください。
当店カービューティープロ尾山台では技術力があり研究ラボを持ち、世界的に有名な3M™が製造した3M™セラミックコーティングを推奨しております。
最大の特徴は、高光沢の輝きが得られ、磨いたばかりのような艶と高撥水を維持できる点です。
画期的なテクノロジーと製品性能の融合により誕生した高性能なセラミックコーティングです。
3M™セラミックコーティングの特徴は
・水はけが良い撥水性
・高光沢の輝きと艶
・耐久性(密着、定着力)
・容易に洗浄できる
上記のような従来のコーティングより優れた性能、撥水&高光沢をお求めの方には3M™セラミックコーティングをおすすめします。
セラミックコーティングで失敗しない評判の良い専門業者の選び方
選び方1.セラミックコーティングの施工経験が豊富かどうか
セラミックコーティングは高い技術力が要求されるため、施工経験が豊富かどうかも重要な指標です。
施工経験が豊富かどうかは、ホームページやSNS上の情報をくまなく探すことで調べることができます。
施工事例には具体的な施工技術や、工程、コーティング効果をわかりやすく伝える重要がたくさん詰まっています。
施工事例が1年前から更新されていなかったり、施工事例がほとんど掲載されていないお店は、お客様が途切れてしまっているか、そもそも技術に自信がなく写真を掲載することを躊躇している可能性すらあります。
もちろん、施工者がコーティングに忙しすぎて、施工事例を更新する暇がない、というケースもあるので、施工事例がないからと言って絶対にNGとは言いませんが、あまりにも施工事例が更新されていないなら、何かしら更新されない理由がある、ということです。
選び方2.信頼と技術力
コーティングの施工で後悔しないためには、単にセラミックコーティングが施工可能かどうかよりも、確かな技術と信頼ができる店舗かどうかが重要です。
車の駐車環境や利用用途、洗車頻度等、様々な要素で適したコーティングは異なります。
そのため、取り扱い商品が豊富な店舗へ依頼することで愛車に最適なコーティング方法を提案してもらうことが大切です。では、技術と知識を持っているお店をどうやって見極めるのか?
それはお客さんが書いた口コミを調べてみてください。もっとも一般的なものはグーグルの評価です。
店舗名をグーグルで検索し、口コミ部分をくまなく読み込むことで、お客様の評価や満足度がある程度把握できます。
セラミックコーティングに関するよくあるご質問
セラミックコーティングに関して、よくいただくご質問に回答していきます。
- セラミックコーティングの洗車方法は?
-
やわらかいスポンジを使って中性のカーシャンプーで洗ってください。
- セラミックコーティングのお手入れ方法は?
-
コイン洗車のブラッシングやコンパウンド入りシャンプーなど、表面を擦る物での洗浄は避けて下さい。 優しくシャンプーで手洗い、もしくはフォームガンによる洗車をおすすめします。
- セラミックコーティングができる部位は?
-
以下の部位に施術可能です。
ボディ、ドア内、ピラー、ヘッドライト・テールライト、メッキモール、ホイール、樹脂部、ナンバープレートなど一般的にコーティングできる部位に施術可能です。 - セラミックコーティングの硬さはどれくらいですか?
-
どのコーティング剤も硬度は2~3Hです。
まれに9Hという記載を見かけますが、9Hになる理由として硬度を計測する際に下の鉄板やアルミ、ガラスの硬度を計測しています。布を3枚重ねても鉄板にならない事と同じで3Hを3回塗布しても物理的に9Hにはなりません。ですので硬度を謳っているコーティング剤は扱っている店舗様に確認した方が良いと思います
- マット調、樹脂パーツの表面にコーティングした場合、外観の変化はありますか?
-
マット調やシボのかかった素材表面に塗布すると、やや艶が出てしまいます。
- セラミックコーティングにより傷や汚れは全くつかなくなりますか?
-
セラミックコーティングは被膜が厚く、耐薬品性に優れた施工ではありますが、どんなに厚いコーティングを施工し被膜を重ねても全く傷やシミが入らないわけではありません。
塗装面に付着する砂利や鉄粉といった硬度がより高い異物が塗装面に接触すると傷がついてしまいます。また、塗装面に摩擦が加わる洗車機も徐々に細かいスクラッチ傷がついてしまうことがあります。
まとめ
今回は、セラミックコーティングとは何か、メリット・デメリット、従来のガラスコーティングとの違い、施工する場合の良い業者の見分け方を解説いたしました。
セラミックコーティングとは、様々な基材表面に、特殊セラミック成分(二酸化ケイ素、 シリコン、シロキサン、その他化学物質)の薄い膜/保護層を形成させるカーコーティングです。従来のガラスコーティングと比べ耐薬品性能や光沢、耐スクラッチ性に優れるため、現在販売されているコーティングの中で最も効果効能が高いとされています。
セラミックコーティングはガラスコーティングと比較してシミや汚れが付着しづらい商品ですが、酸性雨や水道水がかかったまま長時間放置することでシミがついたり、洗車機等で塗装面に摩擦が加わることによって細かいスクラッチ傷がついてしまうことがあるため、絶対に傷が全くつかないといわけではありません。
愛車を長く綺麗に保つために、汚れたら洗車や1年に1度メンテナンスを行い、常にコーティング被膜を綺麗な状態にするようにしましょう。
本記事をお読みいただき、コーティング選定の参考にしていただければ幸いです。
実際にセラミックコーティングに興味を持っていただいた方は当店の3Mセラミックコーティングを検討してみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。