おはようございます。田中です。
今日のお話です。
どうぞご覧ください。
一昨日の夜、取引先の工場から電話がありました。
「助けて下さい、オークションに出品する車のシートを
クリーニングしていたら色が剥げてしまいました。」
私「いつオークションに出すのですか?」
「明日の夜です。」
私「予定を整理してみるので一旦電話切りますね。」
困った時はお互い様なので
私は予定表を見ながら台数と時間、作業内容を組み立てて
いける!
朝7:30に入庫してもらうように伝えました。
そして翌朝。
車両を聞くのを忘れてましたが
やってきたのは
ロールスロイス ゴースト
走行距離52000キロで内装は薄いベージュ
運転席は勿論のこと、全体的に汚れてます。
運転席の腰が当たる部分が剥げており
私「この黒っぽい汚れを落とそうとしたのですか?」
「そうです。擦っても取れなくて、そのうち酷くなってしまいました。」
私「これ汚れじゃないですよ。
擦れて色落ちして赤黒くなってるのですよ。」
「えっ?そうなんですか?」
どうやら擦れて色落ちしている部分を汚れと勘違いし、
擦れを悪化させてしまったようだ。
これは良くある事で普通の人は汚れと見間違えますが、
慣れれば見分けられます。
私「運転席だけ綺麗になってしまうので
他のシートもクリーニングしますか?」
「お願い致します。」
早速作業開始
運転席を徹底的にクリーニングし
リペアする部分を把握する。
次に調色
ロールスロイスですがBMWなので
以前に施工した調色データを探します。
レザーの調色はカラーデータなどはなく
三原色+白黒で一から作ります。
初めてのカラーは分量を計り
データを作るので二回目からは楽になります。
データがあったので分量通りに
塗料を入れて調色の9割は終わります。
後は実際のカラーと同じかテストし
色みを比べます。
今回は赤みが足りなかったので
赤を少々加えてテスト。
いい感じになったので調色終了。
パイピング、ステッチ、シートまわり、
センターコンソール、ダッシュボート~ステアリング、
Bピラー等をマスキングし塗装。
少ない範囲でしたので塗装はすぐ終わり、
乾燥時間の間に後部座席からクリーニングを始めます。
クリーニングが終わる頃には乾燥も終わり、
全体的な仕上げと最終チェックをして終了。
時刻は14:35、順調に終わり
引き取りに来ていただくように電話をします。
引き取り来た工場の方は
「全体的に凄く綺麗になりました!
ありがとうございました。」
私「次のオーナーさんも気持ち良く乗れますね。」
無事にイレギュラーの作業が終わりましたが、
ここからが本日の通常作業。
結局、作業が終わったのは23:30
人助けも出来たし、通常作業には何も影響はなかったので
めでたしめでたし
最後まで読んでくださってありがとうございました。
ではまた明日。
今日も素晴らしい1日になりますように。
田中健介
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