おはようございます。田中です。
今日のお話です。
どうぞご覧ください。
ニコラ・テスラ4
前回までのあらすじは↓
https://www.cbp-oyd.net/back-number.site/1614/
直流電流VS交流電流
ニコラ・テスラ名はアメリカ人に
知れ渡り、アメリカ電気工学者協会は
テスラを講師に招くようになり
この時テスラは学生時代から
研究し発明した現代のインフラの
基盤になる交流モーターと交流電力を
使用したシステムを発表します
そしてテスラの公演を聞いていた誰もが
この交流電流システムが
世界に革命をもたらすと痛感し
その後この画期的なシステムを
商用化したいという人物が現れます
その名は
ジョージ・ウェスティングハウス
と言う人物で鉄道のエアーブレーキ等を
発明しエジソンと肩を並べる位の発明家であり
そしてウェスティングハウスはテスラに
現在のレートで10億円近くの特許料を
支払います
1888年
こうしてテスラは経済的にも豊かになり
やっと自分のやりたい事が出来る
と、この期会を境にテスラの研究は
更に前に進みます
交流電流システムの世界が開かれた矢先、
直流電流を推奨するエジソンと
交流伝習を推奨するテスラと
ウェスティングハウス
との間で戦いが勃発します
エジソン側は交流電流の危険性を訴える
ネガティブキャンペーンを行い
動物を交流電流で感電させるなど
交流電流を避難し争いは激化
しかしこの時すでに交流電流システムは
話題になっており、多くの人から
支持されていましが
この争いをも吹き飛ばす出来事が起こります
それはアメリカの巨大投資家による
巨大M&Aです
この頃アメリカでは巨大投資家一族の
モルガン家やロックフェラー家が
関連企業を力尽くで統合し
エジソンの会社はモルガンに吸収され
ゼネラルエレクトリック社に変わります
(ゼネラルエレクトリック社は
現在も存在する総合電機メーカー)
同時にウェスティングハウス電気会社も買収され
ウェスティングハウス&
マニュファクチュアリングカンパニーなります
この統合でより投資家の意見が強くなり
利益優先の方向に向かい
何よりこの統合で
被害を受けたのはテスラであり
経営者として意見が出せなくなった
ウェスティングハウスはテスラに
「支援できなくなった、すまない」
と泣く泣く伝えると
テスラはウェスティングハウスに
文句ひとつ言わず、
今まで支援してくれた事に
とにかく感謝をしお礼を言います
1893年電流戦争は
投資家たちの力に取り込まれ
泥沼化していたこの頃
テスラに一本の連絡が入ります
ウェスティングハウスが
シカゴ万博の電気設備の契約を
勝ち取ったという知らせです
それはこの電流争いは
交流システムが勝利したということで
これを境にテスラの交流システムが
発電所に採用され
ついに現在のエネルギー循環の基本
交流システムが誕生します
その後のテスラは
支援は打ち切られていたのですが
ウェスティングハウスからの特許料で
新たに電磁波、共振、高周波電流の
研究、開発を続け
その結果テスラの代名詞
テスラコイル
(高周波、高電圧を共振変圧器)
テスラコイルの応用で
蛍光管の出荷検査装置
HIDランプの点灯(起動)回路(イグナイター)
などに使用されています
更にテスラはガラス管に
交流電流を流して光らせる
蛍光灯、ネオンサインの原型や
IHクッキングヒーターに使われる原理
高周波融合加熱
X線発生機
情報を送受信する無線装置
小型受信機
そしてこの時
テスラのアイディアで
画期的だったものは・・・・
次回に
支援を打ち切られた時の
ウェスティングハウスに対する
感謝の気持ち
そして投資家の力にも負けず
発明を続けたハングリー精神
天才+人間性
尊敬します
私も普段何気なく使用しているものが
テスラの発明の応用品が多く
電気を利用できることが
当たり前になっていて
無線送受信機も蛍光灯も
IHも毎日使用しています
感謝しかないですね
最後まで読んでくださって
ありがとうございました。
ではまた明日。
今日も素晴らしい
1日になりますように。
田中健介
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