ウォータースポットの除去は自分でできるのか?原因と対策を解説

ふと、車をみたときに、白い水垢のようなものが残っていて驚いた経験はありませんか。水滴のようにも見えるのですが、実際にはただの汚れではありません。

コーティングした車の塗装内部にまでダメージが進んでいる状態になり、ただ汚れを落とそうとしても傷つけてしまう可能性があります。

よく見るとウォータースポット周辺にへこみのようなものも確認できるのではないでしょうか。

状態によっても対処法が違うため、正しい知識のもとお手入れをしなくてはいけません。

ウォータースポットの原因や、できてしまったときの対策について詳しく解説します。

目次

ウォータースポット、イオンデポジットの違い

イオンデポジットは放置された水道水や雨水が乾燥して白く残る跡です。

水道水や井戸水には、ナトリウム・カルシウム・マグネシウム・カリウム・ケイ素などが多く含まれているため、水分が蒸発した後に、さまざまな成分がそのまま残ってしまうことが原因です。


「水道水や井戸水を掛けて、乾かしてしまう」を何度も繰り返してしまうと何層にもイオンデポジットが付着し、塗装面を犯してしまい完全除去は困難になります

何層にも重なるイオンデポジット

ウォータースポットは水滴がレンズ効果を発揮して塗装がダメージを受けて生じるシミや跡のことです。

そもそもボディには、「下塗り」「中塗り」「上塗りベース」「上塗りクリアー」の4層が塗られています。

クリア層がダメージを受けている場合は研磨剤(コンパウンド)を使用して磨くことで、塗装の平滑さを回復させることができます。

この作業は慎重に行い、可能であればプロに依頼するのが安全です。

ウォータースポット

ウォータースポットが発生する原因

ウォータースポットは、雨水・雪・水道水などの水滴が塗膜面に付着したまま放置をすることが原因で発生します。

雨粒や洗車後の吹き残したまま、直射日光に当たり続けると水滴がレンズのような働きをして日光の熱を集め、ボディの表面を加熱します。

すると塗膜部分にダメージを与え、クリア層にシミや跡が残ります。これがウォータースポットです。

例えば、炎天下のなか洗車を行ったあとボディに水滴が残ったまま放置してしまったり、雨で濡れたあと、晴れた空の下そのまま外の駐車場に放置しておくと、ウォータースポットができやすくなります。

ウォータースポットを除去する方法

車のウォータースポットを除去したい場合は、クリア層を研磨することでしか方法はありません
ウォータースポットは先ほども説明したようにクリア層にダメージを与えシミや跡がついている状態です。

爪の表面にできた傷をなくす場合、爪磨きで表面を磨くしか方法がないように、クリア層の表面にできた傷は研磨することでしか取り切ることはできません。

市販のリムーバーでウォータースポットを除去できると謳う商品もありますが、基本的に酸性洗剤ですので、白く残ったイオンデポジットには有効ですが、ウォータースポットは除去できません。

ウォータースポットを落とそうとリムーバーを使用しても、クリア層は磨かれないため、除去できず、最悪の場合コーティング剤だけが落ちてしまう、また余計なシミが付着する可能性があります。

そのためウォータースポットを個人で除去するのは難しく、プロに任せてしまった方が安心です。

ウォータースポットの対策方法

ウォータースポットは、雨などが要因となり車に水滴が付着し、日光が降り注ぐ屋外に放置したことでクリア層がダメージを受けることが原因で

そのため、定期的な洗車や拭き上げ水滴をそのままにしないこと、直射日光が当たるような場所や気温が高いとき、湿気の高いときの洗車はおすすめしません。

ウォータースポットを予防する親和性の高いコーティングを選び、レンズ効果によるシミの発生を減らす工夫もかかせません。

ウォータースポットの対策方法を詳しく説明します。

定期的な洗車

雨水のなかには、ウォータースポットの原因となる有機物が含まれています。雨が降ったあとにそのまま付着させてしまうと、ウォータースポットの発生リスクが高まってしまいます。

また、水垢が乾くとウォータースポットの原因となるため日中の洗車は日陰で行い、晴れた日の洗車を控えるのもポイントです。

定期的な洗車を行い雨水によるイオンデジポットがそのままにならないように、こまめにメンテナンスを行うようにしてください。

ウォータースポットの発生リスクを下げるためにも、定期的な洗車で汚れを洗い流すのを習慣化するようにしてください。

必ず拭き上げる

洗車したあとに、必ず拭き上げる作業も忘れないようにしてください。

車の塗装面に水滴が残っている状態のまま長期間放置していればウォータースポットになることがあるため、拭き上げは念入りに行うのをおすすめします。

拭き上げるときに目の粗いタオル、硬いタオルなどを使ってしまうと、塗装面を傷つけてしまうことも考えられ

拭き取りは合成セームウエス、マイクロファイバーウエスなどの繊維が細かく吸水率の高いものを選ぶようにしましょう。

必ず拭き上げをしておかないと、ウォータースポットの範囲も広くなり高額な費用がかかることになります。

屋外での駐車を避ける

ウォータースポットを避けるためには、屋外の駐車を避けるのも一つの対策です。水分と熱の条件がそろう環境で発生するため、蒸発し残った汚れが塗装面にこびりつくと取り除けなくなってしまいます。

屋外は雨水のリスクもありますし、日光にさらされる環境だからこそ、できるだけ避けて駐車することが大切です。特に濃い色のボディだと車のなかの温度が上昇しやすくなってしまい、夏場は特に注意しなくてはいけません。

屋外に駐車するスペースが確保できないときはボディカバーを使い、直射日光が当たらないように工夫していきましょう。花粉やほこりから守り、内装の劣化も軽減できます。設置も簡単なので、車を守るためにもおすすめの対策方法です。

ガラスコーティングを施工する

ウォータースポットを防ぐためにも、ガラスコーティングを施工する方法をおすすめします。

コーティングにもさまざまな種類がありますが、基本的にセルフクリーニング効果が高く、雨水や洗車後もボディへの水滴の付着を最小限におさえることもできます。

ただし、それでも完璧に水滴の付着を防げるわけではないので、コーティングをしていても基本的には屋内駐車し、雨に濡れた後や洗車後は必ず水滴を拭き取るようにしてください。

まとめ

雨水に濡れたまま放置している、直射日光のあたる環境で駐車している車はイオンデジポットやウォータースポットが塗装面に多く見られます。

ウォータースポットの場合は塗装面にシミが付着しているわけではないので、薬品で取り除くことはできず研磨剤を使って塗装面を磨く作業が必要になります。

研磨の範囲が広いと高額な費用がかかってしまいますし、車の維持や見た目にも影響してしまいますのでウォータースポットを防ぐためにも、洗車や拭き上げ、駐車場所、コーティングを行うようにしましょう。

当店でもウォータースポットの除去は行っております。ご相談したい方はお気軽にご相談ください。

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